これでいいのかなっていうのは、常に思ってましたね。

なんかこう、100%燃焼している感じではなかった…

創業者であり、現代表の上田がひょんなきっかけで就職した前職の通販関連会社。そこでの活躍とは裏腹に、入社後も常に葛藤を抱えていたんだとか…

佐藤:やっぱり、就職失敗してよかったですね(笑)

上田:今となってはそうですね(笑)

佐藤:大学生からも、第一志望落ちちゃって…みたいな相談もくるんですよね。でもよかったね、と。この先人生いい感じになれば、全部オセロでひっくり返せるんだから。

上田:本当にそう思いますね。

現在は年商68億円規模の会社の創業者である、上田。しかしながら、すべて順風満帆だったわけではないといいます。就活の失敗後に入った会社で、何を学び、どんな経験を積んでいったのでしょうか?

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(一部抜粋)

上田:当時、ネット通販ってまったくなくて。カタログと電話とか、はがきオンリーでした。入社したその会社もネットっていう言葉はちらほら出てたけど、ただネット?っていう感じで。いや主流はカタログでしょみたいな、雰囲気でした。

佐藤:やっぱりそれまで伸びていった成功体験ってのは強烈だったんでしょうね、それだけ伸びちゃうと。

上田: そうだと思います。社内的にもそんな雰囲気で、しかも上場を果たしてガンガン伸びている時期だったんで。カタログで上場しているところが6社あって、その一角だったんですけど、その6社とも伸びてたんですよ。ものすごい勢いで。

佐藤:この勢いは止まらないと信じてやまないと。

上田:っていう雰囲気でしたね。逆に言うとそれでネット化が遅れたんですね。

佐藤:怖いですね。やっぱり常にそうですよね。そういう外部環境の変化をちゃんと認識して、創造的破壊ができるかどうかっていう。

上田:まさにおっしゃる通りだと思います。中にいると気づかないですよね。私も当時ネットという頭はなかったですもん。

佐藤:当時もヘーゲルとか読んでたんですか?

上田:ヘーゲルのへの字も出てこないです。それは最近ですね(笑) 当時は創業する前なんで、鼻息とか上昇思考だけが強かったですね。起業家の自伝とか読んでいました。ああいうのはいっぱい読んで、憧れてはいましたね。自分もこう人生の設計として、このままいくのかいかないのか、みたいなことは常に考えていましたね。

佐藤:周りに自分で起業していた人とかっていうのは?

上田:いなかったですね。

佐藤:じゃあ自分で本を読んだりとかしながら、ひそかにこう憧れていたっていう。

上田:そうですね。ただ自分の中に、就活を失敗してしまったっていうトラウマみたいなのが残っていたのも事実ですね。会社にもちろん不満はなかったですし、自由にやらせてもらっていたんですけど、でもこれでいいのかなっていうのは、常に思っていましたね。なんかこう、100%燃焼している感じではなかった…


《対談者プロフィール》

佐藤孝治

株式会社ジョブウェブ 代表取締役会長
1972年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。97年7月アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。99年10月ジョブウェブを法人化し代表取締役社長就任。以後、学生の就職支援と企業の採用支援を通じて、 学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。2013年7月より代表取締役会長に就任。
著書に「廃止論(PHP出版)」「内定の原則(英治出版)」等。
公益財団法人日本ユースリーダー協会 理事
一般社団法人アスバシ教育基金 理事

上田敬太郎

株式会社コスパクリエーション 代表取締役
新卒で大手通販企業に入社。その後、2001年に理想の組織づくりを目指して、 株式会社コスパクリエーションを創業。『通販素材.com』を立ち上げ、ネット通販の供給側に在庫リスクゼロで販売ができる、BtoBtoCの事業モデルを構築した。常日頃から本を読むことが好きで、その幅はとてつもなく広く、ビジネス書だけでなく、哲学、音楽、芸術、歴史に精通しているため、質問に対して返答がないケースは稀。しかし、高校まではピッチャーとして甲子園を目指したり、大学ではボート部に所属していたりと体育会系でもある。