「仮説検証は大事だ」

と、それ自体を言う人は多いが、なぜ大事なのかを理解している人はそう多くない。

「何問題として設定するかというのは、目的から来ることであり、多くの人がワクワクできるような目的を設定できないのは、トップの責任としてよくない」と自戒の念を込めて話す上田社長。

コスパクリエーション代表の上田社長は、前回の対談で「“本質的かつ場に応じた適切な問い”それに対する仮説検証を回せる人こそがハイパフォーマーである」と述べた。

この動画は、上田社長が“本質的かつ場に応じた適切な問い”をどうしてここまで深く掘り続けられるようになったのか。

その思考の根源は何か、という疑問に関して、ジョブウェブの中村氏と対談した内容です。

[再生時間36:53]


<所感>
「なぜ勉強するの?これが何の役に立つの?」
義務教育の機会に恵まれた日本で生まれ育った人は、誰しもが抱いたことがある疑問なのではないかと思う。言われたことをやり、100点満点を取ることが素晴らしいとされてきた暗記教育。そうであるが故に、暗記することが目的になり、自分自身の頭で考えるという経験をする機会が少ない。私たちは、なぜ?を考える瞬間があまりにも少なすぎたのではないだろうか。

そんな中、世間の波に飲まれながら展開される就職活動。「やりたいことは何?将来は何がしたいの?」と問われたときに応えられる人がそう多くないのは、自分自身や環境と対話する機会が少なかったことが一つの要因ではないだろうか。

上田社長のように、小中高と成績が良かった人ほど目に見える点数の魔力に飲まれて、立ち止まる瞬間が少なかったのではないだろうか。その結果、考えるという作業を身に着ける前に自分の思考と向き合うことが億劫になり、物事の本質へ辿り着くことがいつの間にか怖くなってしまったのではないかと思う。

“本質的かつ場に応じた適切な問い”それに対する仮説検証を回せる人こそが上田社長が言うハイパフォーマーであるという前回の対談。しかし、上田社長自身も、前述したような状況の中、意思決定できない自分と周りの環境に悩んだ時期があったそうだ。大学受験の失敗、家族との溝、精神的に苦しんだ経験を経て、自身を確立してきたという浪人期。

そんな中、20歳で誓った、「知りたいと思ったら知りに行こう」「喜怒哀楽の振れ幅いっぱいに生きよう」という想い。シンプルなようで、1度フィルターのかかってしまった私たちには取っ払うのが少し難しい思考。20年経った今でも生き続けている、上田社長自身の探求心の原点はここにあったのだということがよくわかった。

(赤田佳奈絵)


《対談者プロフィール》

上田敬太郎

株式会社コスパクリエーション 代表取締役
新卒で大手通販企業に入社後、2001年に理想の組織創りを目指すために、 株式会社コスパクリエーションを創業。『通販素材.com』を立ち上げ、ネット通販の供給側に在庫リスクゼロで販売ができる、ドロップシッピングの事業モデルを構築した。常日頃から本を読むことが好きで、その幅はとてつもなく広く、ビジネス書だけでなく、哲学、音楽、芸術、歴史に精通しているため、質問に対して返答がないケースは稀。しかし、高校まではピッチャー5番、副キャプテンいう典型的な高校球児として甲子園を目指したり、大学ではボート部に所属していたりと体育会系でもある。

中村寛大

株式会社ジョブウェブ エグゼクティブ プランナー
2012年新卒でジョブウェブに入社後、多くの素晴らしいお客さまに育てられ、コンサルタントとして様々な企業規模のクライアントに対して組織の問題を解決するコンサルテーションを提供。個人のビジョンは、マイナスをプラスにすることであり、ビジネスで社会課題を解決することが生きがいと感じている。また、正解のない問いについて延々と考えることや仕組みを考えることが好きで、その手の話になると俄然燃える傾向にある。