一見、ドメインもアウトプットの手段も異なるように見える、コスパクリエーションとジョブウェブ。

しかし、想いの中でシンクロする部分が随所にみられるという話が、よく挙がってくるのだそうだ。
手段が違う中でも、想いで共鳴する部分がある。
では、一体どこまでが組織という言葉の中に包括され得るのだろうか?

各対談の中でも、上田社長の組織に対する考え方について触れる場面が多かったのが印象的ではあるのだが、そもそも、上田社長にとっての組織とは一体何なのだろうか?

この動画は、上田社長にとっての組織というものの捉え方とは一体どんなものなのだろうか、という疑問に関して、ジョブウェブの中村氏と対談した内容です。

[再生時間12:33]


<所感>
対談を聞いていて、“組織”という言葉の辞書的な意味が気になり、調べてみることにした。

大辞泉によると、組織とは“一定の共通目標を達成するために、成員間の役割や機能が分化・結合されている集団”であると記載してあった。

それだけを聞くと、「企業」「民間団体」など、組織とはそれそのもののことを言っているようなイメージを持つ方も少なくないのではないだろうか。

しかしながら、上田社長の中には、それそのものの枠組みを超えた組織の在り方が存在するという。

「会社の中でも外でも、自律的に“価値”にコミットしようとしている人たちが連鎖する状態を組織という。」それが、上田社長の今回の対談内容であった。

外に向けての形式的な企業や団体の屋号を越えた、もっと概念的なところに、組織は存在する。

以前ジョブウェブ会長の佐藤との対談で話題になった中でも仰ってたように(上田社長×佐藤会長⑩:「関わる人誰しもを幸せにしたい。コスパクリエーションのビジネスモデル③~ネットの中に生態系を生みだす~(リンク))、上田社長にとっての組織とは生態系そのものであるという印象を受けた。

さらに、その生態系がコミットすべき“価値”とは、こちらの対談(上田社長×佐藤会長⑭:20代、言語化できなかった理想の組織像~辿り着いたのは、理念的な「真善美」を追い求め続けたいという想い~(リンク))にもあるように、売上利益だけに限ったことではなく、誰しもの心の中に眠っている社会正義的なもの、“人としてあるべき状態とはなんなのだろうか”という普遍的な問いに向き合い続けることなのではないかと感じた。

屋号は違えど、目指す世界が近しいもの同士が相互に協力しあいながら、それぞれの得意とするアプローチの仕方で価値を創造し、社会的正義にコミットしてゆく。それを陰で支える家族も、共感し応援してくれる恋人も、間接的ではあるが、生態系の本来の価値を創造する構成員の一部になりうるのかもしれない。

「さまざまな人が自然に乗ってくることができるような価値を創造し続けること。そこにイノベータ―シップがある」と上田社長は話す。

人は良い面悪い面双方の顔がある。

エゴも、誰かを助けたいという純粋な気持ちも。だからこそ、なるべくいい面が出して生活ができるようなプラットフォームをつくっていかなきゃいけない。

人としてあるべき姿を追及し、その想いが価値になり、連鎖してゆく中で、そこにコミットしている人はみな組織の構成員。このように組織を捉えると、この社会で組織の中にいない人、承認されないと嘆く人などいなくなるのではないだろうか。そのように言葉に対して意識を持つことができれば、なんて優しい社会になるんだろう。

組織という言葉1つで、概念的なイノベーションを起すことができる。誰しもが承認される優しい社会を切に願うとともに、私も何かしらの手段で生態系の一部になりたい、そう感じた対談であった。

(赤田佳奈絵)


《対談者プロフィール》

上田敬太郎

株式会社コスパクリエーション 代表取締役
新卒で大手通販企業に入社後、2001年に理想の組織創りを目指すために、 株式会社コスパクリエーションを創業。『通販素材.com』を立ち上げ、ネット通販の供給側に在庫リスクゼロで販売ができる、ドロップシッピングの事業モデルを構築した。常日頃から本を読むことが好きで、その幅はとてつもなく広く、ビジネス書だけでなく、哲学、音楽、芸術、歴史に精通しているため、質問に対して返答がないケースは稀。しかし、高校まではピッチャー5番、副キャプテンいう典型的な高校球児として甲子園を目指したり、大学ではボート部に所属していたりと体育会系でもある。

中村寛大

株式会社ジョブウェブ エグゼクティブ プランナー
2012年新卒でジョブウェブに入社後、多くの素晴らしいお客さまに育てられ、コンサルタントとして様々な企業規模のクライアントに対して組織の問題を解決するコンサルテーションを提供。個人のビジョンは、マイナスをプラスにすることであり、ビジネスで社会課題を解決することが生きがいと感じている。また、正解のない問いについて延々と考えることや仕組みを考えることが好きで、その手の話になると俄然燃える傾向にある。