コスパクリエーションの今の組織フェーズで抱える危機とチャンス

多様なスターの頭数を増やさないと、たぶんもう乗りきれないという感覚とワンマン(トップダウン)組織の限界について語ります。

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<動画ダイジェスト>
森田:企業が成長していく段階で主役になる人というのがいますね。それは特定の人というわけではなく、主役になってもらいたい人の力というのが組織のフェーズで違ってくる。それをいろんな形で議論している人がいます。

上田:なるほど。

森田:今のコスパクリエーションの組織フェーズの段階に合わせて、こういう人にうまく活躍してもらうような組織をつくる、その人の資源を有効に活用するような組織をつくると、そこに対応していくことになります。

上田:その感覚はありますね。スターを変えていくというのは。

森田:企業が成長するためには、危機感を乗り越えなければいけない。危機感を乗り越えるために何が必要なのか。基本的に要求する能力とか、まとまりとか、それを整理して、それがうまく発揮できれば危機感を乗り越えて次のフェーズに上っていけるという理論があります。

森田:また、別に、チームの発展の理論というのもあります。最初はバラバラだけど、それがまとまっていくという。それは組織というより、小集団という小さなグループの話であって、組織と事業という大きな概念になってくるとどうなのかな…。少し整理をしていずれ紹介します。

上田:今、この会社は重要な時期だと思うんですよね。

森田:ひとつの危機の段階ですか?

上田:はい。危機でもあり、裏を返すとチャンスでもあるという。

森田:そうですね。危機はチャンスですよね。

上田:もうちょっと多様で、スターの頭数を増やさないと、たぶんもう乗りきれないなという感覚があります。機能主義的に言うと、それぞれの機能でもっとスターが出てこないと…という感覚です。

上田:やはり意思決定の範囲も、マーケットを覆う範囲も広がってきています。そこへの対応をワンマンで乗りきる会社もあるんでしょうけど、そうじゃないだろうなと思っているんです。

森田:一般に、ワンマンは限界があると言われていますね。だから、その限界をどう乗り越えるか。後継者という形にするのか、スタッフという形にするのか、仲間という感じにするのか。トップ集団はかなり重要な役割を持ちますよね。

森田:たぶん、アメリカ型と日本型のトップ集団はちょっと違うと思うんですが、それを上手くまとめていく、それを構成するメンバーの特徴がうまく出てくると、チーム力としては強くなるんだろうなという気がします。


《対談者プロフィール》

上田敬太郎

株式会社コスパクリエーション 代表取締役
新卒で大手通販企業に入社。その後、2001年に理想の組織づくりを目指して、 株式会社コスパクリエーションを創業。『通販素材.com』を立ち上げ、ネット通販の供給側に在庫リスクゼロで販売ができる、BtoBtoCの事業モデルを構築した。常日頃から本を読むことが好きで、その幅はとてつもなく広く、ビジネス書だけでなく、哲学、音楽、芸術、歴史に精通しているため、質問に対して返答がないケースは稀。しかし、高校まではピッチャーとして甲子園を目指したり、大学ではボート部に所属していたりと体育会系でもある。

森田一壽

株式会社コスパクリエーション 顧問
産業・組織心理学者。東京大学文学部心理学科卒業後、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。帰国後は複数の大学で教鞭をとりながら、産業・組織心理学会理事、人材育成学会会長(現顧問)なども歴任。
2014年に目白大学大学院特任教授を退官。現在は企業の顧問を務めるかたわら、組織開発研究所を設立し、組織診断やストレスチェック等のツール開発などにも従事。著書は 「経営の行動科学」(福村出版)、「人材活用フォーマット」(法令総合出版)、「医療福祉マネジメントの実践」(日本図書刊行会) など。