経営学の巨人とも言われるドラッカーは、組織人と知識人は相互依存の関係にあることを指摘しました。*1

組織人とは、企業人、すなわち経営者や労働者であり、
知識人は、研究者や芸術家たちと言い換えることもできるでしょう。

組織社会に生きる組織人は、人と仕事に焦点をあわせた文化の中で働く。
知識社会に生きる知識人は、言葉と思想に焦点を合わせた文化の中で働く。
組織人は、組織の社会的目的を達成するために知識人を必要とし、知識人は、自分の技能や専門性を社会に応用するために組織人を必要とする。

しかし、組織人と知識人のそれぞれの活動のコンセプトや世界観、価値観は、対立的ではないまでも対極にあり、お互いがお互いを必要としているのに融合するのは難しいという現実があります。

ドラッカーは言います。

これからの社会は、知識社会でもあり、組織社会でもあると。

つまり、組織人と知識人いう枠組みを超え、1人ひとりが知識労働者となり、組織を通じて社会的な価値を創造する時代であるという提唱ではないでしょうか。

私たちコスパクリエーションも、経営の現場に“組織人と知識人の本質的な融合“を取り入れ、社会的な価値を創出したいと考えている組織です。

組織人の代表として社長の上田が、知識人の代表として顧問の森田が対談し、お互いの問いに答える中で、実社会の問題にも触れながら、社会の中に存在するコスパクリエーションの立ち位置、私たちの思想や価値観、経営に取り入れている学術的理論を明らかにしていきます。

*1 ドラッカー名著集 8 ポスト資本主義社会. ダイヤモンド社, 2007


《対談者プロフィール》

上田敬太郎

株式会社コスパクリエーション 代表取締役
新卒で大手通販企業に入社。その後、2001年に理想の組織づくりを目指して、 株式会社コスパクリエーションを創業。『通販素材.com』を立ち上げ、ネット通販の供給側に在庫リスクゼロで販売ができる、BtoBtoCの事業モデルを構築した。常日頃から本を読むことが好きで、その幅はとてつもなく広く、ビジネス書だけでなく、哲学、音楽、芸術、歴史に精通しているため、質問に対して返答がないケースは稀。しかし、高校まではピッチャーとして甲子園を目指したり、大学ではボート部に所属していたりと体育会系でもある。

森田一壽

株式会社コスパクリエーション 顧問
産業・組織心理学者。東京大学文学部心理学科卒業後、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。帰国後は複数の大学で教鞭をとりながら、産業・組織心理学会理事、人材育成学会会長(現顧問)なども歴任。
2014年に目白大学大学院特任教授を退官。現在は企業の顧問を務めるかたわら、組織開発研究所を設立し、組織診断やストレスチェック等のツール開発などにも従事。著書は 「経営の行動科学」(福村出版)、「人材活用フォーマット」(法令総合出版)、「医療福祉マネジメントの実践」(日本図書刊行会) など。